第26回日本病態プロテアーゼ学会学術集会 The 26th Annual Meeting of the Japanese Society for Proteases in Pathophysiology

会長挨拶

この度、第26回日本病態プロテアーゼ学会学術集会を担当させていただくことになりご挨拶申し上げます。本学会は従来の学会にありがちな縦割りの発想ではなく、臨床・基礎・企業のプロテアーゼとインヒビター研究者がお互いに同等の立場から意見を交換し、それぞれの研究者が明日からのプロテアーゼとインヒビター研究への確かな一歩を踏み出すために役立つ事を目的にしています。毎年1回学術集会を開催し、プロテアーゼ研究の専門家が一同に会し、先端的研究の発表と討論をする機会をご提供しています。第26回学術集会を当初はウインク愛知にて2021年8月27・28日(金・土)の2日間開催予定としておりましたが、まだまだコロナ感染の終息がみえず残念ではございますが、通常開催を断念させていただくこととし、完全WEB開催としました。日程も8月27日にプログラムを集結させていただきました。

今回の学術集会のテーマは「Back to the basic」とし、今一度原点に返って会員、非会員が一緒になって議論できるよう魅力ある学会プログラムにすべく準備をすすめて参りました。基調講演では現在問題になっております新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とプロテアーゼ阻害薬に関する講演を東京薬科大学薬学部薬品化学教室林良雄教授にお願いし、教育講演では名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科梶山広明教授から卵巣がんの腹膜播種のメカニズムにつき基礎と臨床の両面から新しい切り口で解説していただきます。特別講演は名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍病理学榎本篤教授より「がん間質の本態理解と治療応用」のタイトルでがん研究の最新知見ついてご講演いただきます。シンポジウムではがん領域におけるプロテアーゼ研究の最新トピックスを発表いただき活発な討論を予定しています。また今回も一般演題の中から奨励賞の授与を予定しておりますのでご期待ください。

昨年は多くの学会や研究会が中止または延期され、学会発表の機会も少なかったと思います。WEB開催にはなりましたが、大変な状況の中、ご発展された研究成果を第26回大会で存分に発表していただけると幸いです。最後になりましたが皆様とscientificな熱い議論ができればと思います。多くの皆様にご満足頂ける学術集会になるよう努めますので、多数のご参加をお願い申し上げます。

第26回日本病態プロテアーゼ学会学術集会長
柴田 清住
(藤田医科大学ばんたね病院産婦人科 教授)

2021年7月吉日

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